激臭マンコが僕を陽キャラにさせてくれた物語
激臭マンコが僕をひと夏の”陽キャラ”にさせてくれた感動の物語 *シコティッシュ必須
口臭を気にして、タバコを控えようとしたが、何千、何万とおっさんのチンコを咥えてきた嬢の口に もはや配慮なんて必要なんだろうか。その配慮は風俗関係者への否定に繋がらないだろうか、そんな事を愁いだ僕は、口臭なんて気にせず紫煙を燻らせる事にした。頑張っている人へのリスペクトは欠かせない。
独特な店の雰囲気とメンソールの匂いを付けた煙が頭上で交わるのを観測する前にボーイから声がかかった。火を付けたばかりの煙草を無造作に消す。人生とタバコの違う点は、簡単に途中で辞めれるってことかも知れない。
今回訪れた店のコンセプトは"クンニ''専門店だ。少しのフェラや手コキなどは期待できるが、射精や本番は一切なしと言ったコンセプトである。 "そ、そんなの生殺しだ~💦"と泣き喚くクソガキは、大金を払って射精した時の賢者タイムの重さを知らない。だが言うまでもなく、"抜き抜き"には最大の期待を抱いていた。
そして嬢とご対面。年齢は外見からして20代後半、そんなところ。顔は悪くなく、スタイルも良さげで今回はかなりの当たりであった。
クンニ嬢「こんにちは~! 私、アカリって言います。今日はよろしくお願いします♪」
キャバオ「えぇ、こちらこそ。よろしくお願いします」
と、形式的なやり取りを交わした。
8往復ばかりの身の上話もしたが、ここに書くほど内容は濃くないので省略。システムの説明を受け、料金約1万2千円を支払い試合が始まった。クンニ専門店という事もあり、自分に求められている事は"クンニをする"以外の何物でもなかった。
嬢と見つめ合い、5秒ほど空気を消費した後、首を傾けて口づけをした。そして軽いハグ、おっぱいを揉むなどした後、いよいよ''まんこ"とご対面だ。
画面越しでしか見た事ないものを、遂に現実にお目にかかる瞬間が訪れた。人生が1つの小説であるなら、まさにここが"クライマックス"であった。
スカートを捲り、下着を丁寧に外す嬢。
そして、まんこへ こんにちは
アワビじゃないか…
初めて見た女性器の感想はそれだった。
肥大した皮に覆われた黒い穴が僕を見つめていた。僕もその穴見つめ返すと、少し穴が微笑んだ気がした。
まんこを覗く時、まんこもこちらを覗いている。そんな言葉を歴史上の偉大な陰キャが遺していた事を思い出した。
ブラックホールが如く黒々と輝く穴に抗う手段をあの時の僕は知らなかった。
吸い込まれる顔
近づく穴
邂逅
そして接触
ッッッッッ!!!!!!!
鼻に激痛が走った。物理的な痛みではなく、嗅覚が破壊されたと思った時にはもう既に、僕の鼻先は穴にランディングしていた。
なんだこの匂いは…
薄れゆく記憶の中である夢を見た。
浜辺で遊ぶ幼い日々が夢に出てきた。
あぁ、この匂いは磯の香りか。
何故女性器から磯の香りがするのか、その謎を解明すべくアマゾンの奥地へと向かう時間もお金もない僕はその疑問をそっと押し殺した。
そして痺れる舌先に意識を集中させ、"クンニ"をした。 味は少し塩っぱかった。磯の香りから塩気を連想したのか、それとも僕自身の涙の味だったのかは分からないが塩っぱかった。
喘ぐ嬢
泣く僕
嗤う神
いつだって世の中は残酷だ。
そしてクンニ嬢から一言
クンニ嬢「オナニーしても良いですよ♪」
始め、目の前の女性が何を発したのか理解できなかった。さっきまで不自由なく日本語を介してコミュニケーションを図っていたはずなのに、脳が理解を拒んだ。
なんだ、オナニーしても良いですよって…
フェラや手コキといった淡い期待をしていた僕を誰が責められよう。
やはり、世の中は残酷だ…
キャバオ「いや、クンニだけで大丈夫です」
僕はそう答えた。声になっていただろうか、その声は、か細く 震えていた。
クンニ嬢「そうなんだ笑」
脈無し返事、堂々の第1位である"そうなんだ笑"をいただき、僕は再びクンニへと体制を整えた。
気付けば我を忘れて女性器を舐めていた。飢えた犬のように。
ほとばしる汗、磯の香り、目の前のアワビ…
まさにこの瞬間、僕は 真夏に海辺でバーベキュー(意味深)を楽しむ"陽キャラ"になっていた。
そして無情にもタイマーが部屋に鳴り響き、僕は陽キャラから陰キャラへと引き戻された。
無性に煙草が吸いたかった。煙に乗せてこの苦い気持ちを忘れたかった。
クンニ嬢「今日はありがとうございます。また来てくださいね!」
僕「…」
僕はポケットにある煙草を探した。いや、言葉を探したほうがよかったのかも知れない。だが見つからない。煙のようで。掴めない。
完